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県産品レポート 2006年夏号
県産品レポート
 しかし、時代は移り変わり、扇風機やクーラーの普及で、うちわの役目は激減してしまいました。そこで、時代の風に吹き消されてしまうと危機を感じたうちわ業界の人々が、さまざまな取り組みを始めました。新しい風が吹き始めたうちわのまち丸亀。どんな出会いが待っているのでしょうか。

うちわの港ミュージアム
うちわの港ミュージアム
 丸亀うちわをもっと知りたい、お土産にしたいという方におすすめが、丸亀港のすぐ近くにある「うちわの港ミュージアム」。丸亀うちわの歴史を紹介したパネルや貴重な道具を展示してあり、うちわの種類も楽しく学べます。その上、うちわづくりの実演を見ることもできます。ここは丸亀うちわの総合博物館といった施設ですが、入館料はなんと無料。
うちわづくりの様子
丸亀うちわの工程は細かく分けると47もあります。その上、うちわづくりは産業として発展してきたので、この工程の最初から最後までこなせる人は、熟練の職人さんの中でも少ないといわれています。そこで、平成9年に国の伝統的工芸品に指定されたことを受けて、後継者育成事業が始まりました。この貴重な技術を継承するための研修には、うちわづくり何十年というベテランの方も応募し、一からうちわづくりを学び直しました。
色々なうちわ
 そして、新しいアイデアも次々と生み出し、ユニークなうちわも登場してきました。それらの製品は、ミュージアムのお土産コーナーにあります。さまざまに工夫を凝らした丸亀うちわ。心そよがす作品に出会えることでしょう。
お問い合わせ:うちわの港ミュージアム
電話0877-24-7055


太助さんと登さん
太助燈籠
 「うちわの港ミュージアム」からJR丸亀駅の方向に歩いていくと、すぐ近くに港の小公園があり、見上げるばかりの石燈籠があります。これは「太助燈籠(たすけどうろう)」と呼ばれ、江戸時代にこんぴら参りの港町として、大変なにぎわいを見せた名残の燈籠。これを目印に、大勢の人々がこの港に上陸したのです。この大燈籠に最高額の寄進をしたのが江戸の塩原太助さんで、この燈籠は「太助燈籠」と呼ばれるようになりました。
 そのかたわらに座る銅像が、丸亀うちわの普及に大変な貢献をした丸亀藩の江戸留守居役、瀬山登。中津藩からうちわづくりを学び、武士の内職として広めたその人です。驚くことにこの人物は、丸亀港の整備も行っていました。この「新堀たんぽ」という港ができたことにより、丸亀港を利用する人が倍増し、その人々がこんぴらさんの土産にと、丸亀のうちわを買い求めていったのです。瀬山さんのおかげで、丸亀うちわは日本一になったのです。

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