全国の松盆栽の9割以上を香川県で栽培。(平成23年度実績)
“盆栽の里”とも呼ばれる高松市鬼無町にやってきた梶さん。約100年の歴史を持つという老舗の盆栽園をさっそくリポート。
案内してくれたのはご自身で五代目となるいう、中西さんです。「松盆栽は代々継承して育てるもの。ここにある松盆栽の中には樹齢百年を超えるものもあります」。
何代も前のご先祖が植えた松を毎日手入れし、次の世代へと引き継ぐ… 雄大な話に梶さんも圧倒されます。
BONSAIは世界の言葉。
「日本の盆栽は昔から海外で評価が高く、ヨーロッパやアメリカ、東南アジアでも“クールジャパン”のアートとして注目されています」。
中西さんの盆栽園にはヨーロッパから学びにくる方もいるとか。中西さん自身も海外へ盆栽教室に講師として行くそう。
「道具も日本のものがそのまま使われています。今や“BONSAI”は世界で通じる言葉なんですよ」。
長い歴史があり、しかもグローバル!香川の盆栽のすごさに、ますます驚いた梶さんでした。
剪定をすることで世界を凝縮。
目の前にあるちっちゃな松盆栽でも、なんと樹齢10年以上!「剪定せずに放っておくとどんどん大きくなってしまいます。
人間が手を入れることで、世界を凝縮するんです」。いろんな人が手を入れて長い年月をかけて育ててきた盆栽は、それ自身が歴史の生き証人。
中西さんは剪定する時に、身が引き締まる思いがすると言います。
今ある盆栽も、後の世代に連綿と引き継がれて行くことでしょう。
種から育てる松盆栽の畑が!
続いて松畑へ行くと、そこにはいろんなサイズの松がきちんと勢ぞろいしています。「うわ!こんなん始めて見た!」。
あちこちにリポートへ行った梶さんも珍しい風景にビックリ。「山や島から取ってきたもののほか、こうして種から育てた松も盆栽にしているんですよ」。香川県の気候は松の栽培に、とても適しているのだとか。「香川の盆栽のおもしろさを、もっとみんなに知ってほしいなぁ」。
ますますリポートへの意欲を増した梶さんでした。