LOVEさぬきさんリポート LOVE SANUKISAN REPORT

第81回 ロメインレタス

地域からニッポンを元気にする、よしもとの一大プロジェクト“あなたの町に住みますプロジェクト”。香川の住みます芸人“梶剛”さんが県産品をレポートしてくれます。

リポーター

うどんのように太く長く愛される芸人を目指しています!これからの梶剛に乞うご期待!

梶 剛(かじつよし)

NSC大阪校22期生
2005年ムーディ勝山と“勝山梶”結成
2008年ABCお笑い新人グランプリ新人賞
2010年ピン芸人“梶剛”として活動
出身地:香川県三豊市 1981年3月28日生まれ

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ロメインレタスは、香川県では2016年に本格出荷が始まった野菜で、香川県西部を中心に栽培されています。梶さんは香川県観音寺市でロメインレタスを栽培する、大平やさい株式会社を訪ねました。

  • ロメインレタスは白菜のような形が特徴

    梶さんが訪れたのは、ロメインレタスの収穫シーズン最盛期の2月。大平やさい株式会社の松川健太郎(まつかわけんたろう)さんが収穫したばかりの、みずみずしいロメインレタスを用意してくれていました。「これがロメインレタスですか。普段食べているレタスとは形が違いますね」と梶さんは興味津々。

  • 通常のレタス(結球レタス)は、葉が内側に巻いて丸い形になりますが、ロメインレタスは白菜のような縦に長い形が特徴。日本ではまだあまり出回っていませんが、アメリカではシーザーサラダによく使われる定番の野菜です。

  • 観音寺市では稲作の裏作として通常のレタスがよく栽培されてきました。取引先のお客様からの「ロメインレタスを作ってくれませんか」との問い合わせをきっかけに、大平やさいはロメインレタスの栽培を始めました。
    近年は気候変動の影響で栽培が難しくなっていますが、「甘いね」「日持ちがいいね」というお客様の声を励みに栽培していると松川さんが語ってくれました。

  • 冬に旬を迎えるロメインレタス

    ロメインレタスは、10月から5月下旬頃まで約7カ月間収穫します。
    種まきは8月のお盆明けからスタートして3月まで続きます。プラグポットに種を蒔いて葉が3~4枚になったら田んぼに定植します。気温が高い時期は種まきから約2カ月で収穫できる大きさに成長しますが、寒い冬は種まきから収穫まで約4カ月。8月から5月まで、種まきと収穫作業を繰り返します。
    大平やさいでは、複数あるロメインレタスの品種のなかから、おいしい品種、時期に適した品種を選んで育てています。

  • 冬の栽培では寒さで霜痛みを起こさないように、小さなビニールハウスのようなトンネルをかけます。寒くなる前にトンネルをかけて、暖かくなる前に外して、ロメインレタスが成長しやすいように調整しています。

  • ロメインレタスの収穫から出荷まで

    トンネルを開けると、大きく育ったロメインレタスがずらり。収穫は1つ1つ手作業で、土の際にカマを差し込んで刈り取ります。このときに株や葉を残さないようにするのがポイント。根元からしっかり刈ることで鮮度が長持ちするのです。

  • 収穫したロメインレタスはすぐ出荷場へ。ロメインレタスの鮮度を保つために冷蔵庫で保管し、場合によっては急速冷蔵をすることもあります。その後、余分な葉をトリミングして梱包して出荷します。
    トラックの積み出し口には冷蔵食品工場と同じドッグシェルター(密閉型の入出庫口)の仕組みを採用して、保冷したままトラックに積み込むことができるようになっています。

  • 食の安全・自然環境・働く人を大切にした野菜づくり

    最新設備を備え、徹底した品質管理を行っている大平やさいは、2014年の創業から「野菜のおいしさ」と「野菜本来の甘さ」にこだわった野菜づくりに取り組んできました。
    また、2021年にグローバルGAP(正式名称:GROBALG.A.P. グローバルギャップ)を取得しています。
    グローバルGAPとは世界120か国以上に普及する国際基準の農業認証制度。輸出取引の条件や持続的な生産活動を実践する優良企業に与えられる世界共通ブランドです。欧州ではほとんどのスーパーマーケットが調達基準とし、日本の大手スーパーマーケットにも浸透しつつあります。

    【主な分野】
    食の安全
    自然環境の保全
    生産者の労働安全
    人権保護
    農業経営管理

  • 食品安全、労働環境、環境保全に配慮した農業を実践し、またトレーサビリティを確立することで、取引先や消費者との信頼にもつながっていると松川さん。
    梶さんも「野菜のおいしさだけでなく、食の安全や自然環境、働く人のことも大切にしているんですね」と感動していました。

  • 生でも煮ても炒めても!どんな調理方法にも合うロメインレタス

    色んな話しを聞いて、ロメインレタスを味わってみたくなった梶さん。大平やさいの信藤裕美(しんどう ひろみ)さんが、様々なロメインレタス料理を用意してくれました。
    「シーザーサラダ」「ロメインレタスとオリーブ豚バラのミルフィーユ鍋」「ロメインレタスの炊き込みごはん」。生のままでサラダで食べてもおいしいですが、ふつうのレタスよりもシャキシャキ感が際立っているので、焼いたり、鍋にしたり、おひたしにしたりと火を通してもおいしく食べられます。

  • 信藤さんのおすすめは、「ロメインレタスのステーキ」。
    ホットプレートで蒸し焼きにしたロメインレタスに、シーザーサラダソースとチーズ、温泉たまごをトッピング。
    「むちゃくちゃシャキシャキしていますね。噛むとロメインレタスの甘さがギュッと出てきます」と梶さん。シャキシャキという噛む音が聞こえてくるほど。

  • 「ロメインレタスとオリーブ豚バラのミルフィーユ鍋」は、ロメインレタスと豚バラを交互に重ねて出汁で煮たもの。ロメインレタスのしっとり感を生かした料理で、煮崩れせずほどよい食感が楽しめます。こちらはポン酢につけてあっさりと。
    「ロメインレタスは色んな食材や調理法に合う万能野菜ですね」と梶さんも気に入った様子。

  • ロメインレタスのおいしさや大平やさいの品質へのこだわりを知った梶さん。「これからもっとたくさんの人に香川県産ロメインレタスを食べてもらいたいですね」
    これからも、食べる人、作る人、自然環境にやさしい野菜づくりを続けたいと、松川さん、信藤さんも張り切っていました。

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